あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。昨年は多くの方々に助けて頂き、公私ともに素晴らしい一年を過ごすことができました。今年も努力を怠らず、頑張っていきたいと思います。今回は、昨年までの総括、今後の活動についてまとめてみました。
これまでやってきた事
家業を継いでからの話になりますが、私が最も注力してきたことは社員が働く環境整備ではないかと思います。物理的な事だけでなく精神面と言いますか、気持ちの面で社員が安心して働ける環境を整えるように取り組んできました。
また、その傍らで会社の独占的な株主である創業家の人々が独断的な意思決定や強硬な投資などが出来ないように、私の中では「会社の私的支配」と認識していましたが、これを何とか防ごうと腐心して経営を行ってきました。しかし、この行為は創業家の利害関係と異なるため対立を生むことになるわけですが、本当に会社の成長、社員の幸せを考えますと対立を招いたとしても、私としては折れるわけにはいかないポイントでした。
おそらくアトツギ経営者の方の中には、同じような気持ちを持っている方もいらっしゃると思います。以前、星野リゾートの星野社長が書かれた書籍を読みましたが、同じような事が書いてありました。どれだけ創業家が苦労して築いた会社であっても、社員、取引先、顧客と関係する人々から多くの支援を受け会社は成長してきたはずなんです。
その感謝の気持ちを忘れず、創業家の人間であるならば会社を私物化せず、みんなにとって会社が魅力的な集いの場所となるように精進する事が正しいのではないかと思います。
この一念で経営者として仕事をしてきました。
経営にはさまざまな理論、戦略、戦術があり、会社の成功を実現させるための唯一の解はありません。しかし、私の経験から気付いた事として、社員はじめ関係者との人間関係、信頼関係がベースに無いと会社は繁栄出来ないという事でした。それと、創業家の人間は感謝の気持ちを絶対に忘れず、特に社員との絆を大切にすることが最優先と考えています。
ここまでのところ、完ぺきではありませんが、方向性ややり方は間違っていなかったと思います。おそらく、これが私の経営者としてのカラーなんだろうと思います。
これからやる事
今年から、このランナーズ株式会社に専念する事となり、アトツギ経営者の皆さんをご支援していくことが私の主業務になります。お会いする方に何度かお話をしているのですが、私がやりたい事は「MBAと簿記の間を埋める何かを作る」というテーマがあります。
まだ明確になっていないため「何か」という言葉を入れているのですが、MBAなどのレベルの高い理論理屈を日本の中小企業の社長さん、アトツギ経営者が使いこなせるものかと考えると、そう簡単ではない。数字の基礎である「簿記」これも経営者としては理解しておくべきことですが、これだけでは経営は出来ない。
私の感覚としては、この真ん中が抜けていると感じるのです。
アトツギ経営者、中小企業の経営者にとって役立つ何かが足りないと感じるのです。
そこで、これからランナーズとして取り組む目標は、MBAと簿記の間を埋める「何か=ソリューション」を生み出し世に広める事となります。私も経営者でしたので、感覚ではわかっている部分もあるのですが、コンサルティング、コーチング活動を介して経営者のニーズを探り、当社として何をすべきか2年以内に確立させたいと思います。
まだ仕事が始まったばかりですが、とてもやりがいを感じており、日本の中小企業の社長さんたちと共に学び成長し、最終的には日本にとって国際競争力の源泉となるような経営マネジメント手法を確立できたらと思っています。
こんなに面白い仕事はないと真剣に考えています。これからもっと活動の場を広げ、自分自身も成長していきたいと思います。
最後になりますが、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
終わり
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