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執筆者の写真Takeshi Sekine

経営者は、社員のプライベートにどこまで関わるべきか?

 会社をやっていますと、この問題は避けては通れない話です。創業社長であれば、社員との人間関係も出来上がっているため、ある程度の相談には応じているのが一般的です。もし、読者の皆さんが経営者というお立場だったら、どこまで関与しますか?今回は、この辺の話になります。



過去、私が悩んだポイント

 これは社長という職位に限らずの話だと思いますが、部下を持つ管理職の方であれば考えることだと思います。プライベートで悩みを抱えている部下がおり、どう見ても仕事に影響が出ているのが分かる。さて、あなたならどうしますか?


私が気にしていた点は、周囲の社員から見て「えこひいき」と受けとられないか?という事は気にしていました。”社長のお気に入りだからね。。。”なんていう声が聞こえて来やしないかと気になるものです。また、部下が異性の場合は余計に気を遣います。


ここは、経営者の方の考え方次第なので正解はないと思いますが、私の場合はある出来事がきっかけで「場合によっては相談に乗る」という事にしました。


その時、私は社長本来の役割責任を考えたんですね。社員の人たちが気持ちよく働き、力を発揮できる環境作りも社長の仕事の1つだと。 社長と部下、というよりは私にとって社員は戦友であり上下関係だけの関係ではないと。 戦友が困っている、弱っているのであればできる支援はやるべきだろうと考えたのでした。


しかし、すべての社員がそれを好ましいと評価してくれるかどうかは別です。社員数が多くなれば、必ず反対意見というかマイナスに捉える人も出てきますし、それは個人の価値観なので私としても批判する立場にはありません。批判もあるだろうが、その人の人生、会社全体の利益を考えた場合にプラスとなると判断できるのであれば、関わろうと考えました。




実際にあったトピック

 プライバシーの問題があるので詳細は書きませんが、ある幹部職が問題を抱えて困り果てていることがありました。意気消沈し、仕事に対しての気力もそぎ落とされ、このままではこの人の人生が台無しになりかねないという事がありました。しかし、本人は大丈夫だと言い張るのですが、状況を聞いていく限り、どうにも本人だけでは手に負える状況ではないという事案がありました。そこで、私は自分が出来得ることをやりましたが、最後はご自身の意志による選択ができるようにして手を引きました。選択肢を提供して手を引いたということです。


難しいところは、こちらが良かれと思って気遣いを行っても、相手によっては「有難迷惑」と感じてしまう場合もあるので、特に社長という立場の人が社員のプライバシーに踏み込む場合は、有難迷惑にならないように、「親切の押し売り」にならないように気を付けないといけないと思います。



関わらないと決めている問題

 金銭に絡む問題は、理由がどうあれ関わらないと決めていました。幸い、実際にそのようなケースに今まで遭遇したことはありませんが、よく聞く話としてサラ金に手を出してしまい、会社まで取り立て屋が来てしまう。、、、なんて話は耳にすることはあります。

自分が直接お金を出すとか、そんな事はやりません。但し、公的機関などからの支援が受けられるような事案であれば、活用できる支援制度などを紹介することはあるかもしれませんが、直接金銭を渡すようなことはないですし、基本的には避けた方が良いようには思います。



まとめ

 私の場合、戦友として社員を見たときに、助けるべき状況かどうかで判断します。自分が動けること、できる事は協力しますが、相手が「有難迷惑」と感じないように細心の注意を払いながら相談に乗ります。最後まで解決するのではなく、望ましいのは最後の意思決定や選択の余地を本人に残す事ではないかと思います。


また、意外と行政が提供している様々な支援政策もあるため、外部で頼りになる手段などの紹介でも相手にとっては有益な事もあります。


ここは、経営者の方それぞれの考え方がありますので唯一の正解というものはないと思います。



以上、ランナーズ関根でした。



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