経営初心者の方、これから経営者になる方、あるいは既に経営者になっているが伸び悩んでいる方は、皆さん、何らかの方法で経営に関する勉強をされていることと思います。今回は、私の経験談を交えながら経営スキルを体得する方法について解説していきます。
経営の勉強手段
前回のおさらいになりますが、経営について学ぶ方法を以下にご紹介します。
セミナー・社長塾・研修などの集合型学習による勉強
経営専門書籍・専門書による自主学習
OJT
現経営者・その他経営者から学ぶ
MBAに通い学ぶ
中小企業診断士などの資格を取得する
メンター・トレーナー・エグゼクティブコーチ・コンサルタントなど専門家に教わる
これらの内、前回のブログでは1,2,4(セミナー・研修・〇〇塾)などに参加しても、なかなかスキルが身に付かない理由について解説させて頂きました。 まだお読みでない方は、こちらをご覧ください。
私も経営者見習い時代に経験した事ですが、自力・自己流による経営の勉強は、苦しいですし、効率も悪く、そして「身に付かない」。経営の勉強って本当に大変なんですよ。知識を覚えることは比較的簡単なんですが、「知っている」→「できる」ようになるまでには並大抵のことではありません。以下に、MBA、中小企業診断士などの資格を取得した私のリアルな感想についてご紹介します。
MBA・中小企業診断士を取得した正直な感想
結論を先に申し上げますと、私の場合は無駄ではありませんでしたが、今まで経営者として「やってきた事が理論面から学べた」「自分の考え方が間違っていなかった確認ができた」に過ぎない。これが、正直な私の感想です。
つまり「経営者としてのスキルが直ちに上がるわけじゃない、、、」ってことです。
あくまで私の個人的な見解になりますが、”経営者経験のない方、経営実務経験の浅い方”がMBA、中小企業診断士などの専門家資格を取得しても「即経営スキルが身に付く」わけではありません。
最近では、若手の後継者が民間で運営されるMBAに通うなど、よく聞きますよね。
決して無駄ではないのですが、前回のブログでも書きましたが、とにかく詰込み型なんですよ。最新の経営理論、戦略、フレームワーク、マーケティング理論、人材育成、財務知識などなど、いろんな事を学ぶ事ができますが、とてもじゃないが消化できません。私が通っていた大学院(MBA)では、月曜から土曜日まで朝8:50~夜は9:00くらいまで、びっしり授業がありました。おまけに、課題も山盛りで遊んでいる暇がありません。 会社を経営しながら通えるものではないんです。事実、通う学生は会社を休職したり、企業で働くビジネスマンは退職して1年間は完全に勉強するために時間を割くのです。
これだけの時間と労力を割き、勉強しても卒業と同時に「経営ができる」という実感は湧かないのです。(あくまでも、個人的な感想です)私のように、16年以上も経営実務をやっていた人間が通っても、そう感じるのです。逆に言うと、経営を知っている自分だからこそ、そう感じるのかもしれませんが。
中小企業診断士に関しては、私の場合1,500時間以上は勉強したと思います。自主学習に加えて、オンラインの教材を購入し必死で10ヶ月くらいは勉強し、やっと取得しています。
こちらも同じく、経営を知っている自分からしますと「あれ?これ経営実務で本当に必要か?」という内容が結構あるんですよ。MBAと同じく経営に関しては幅広く学ぶ事ができますが。
MBA、中小企業診断士の勉強では、膨大な量の情報・知識が得られます。しかし、それらをどうやって使いこなすかは「あなた次第」って感じになるんですよ。確かに、事例学習やワークの機会はたくさんあります。でも、自分の会社のことじゃないんですよね、あくまでも事例でありサンプルなんです。
私は経営実務を16年以上経験した後に、MBAに通い、中小企業診断士の資格を取得しました。その目的ですが、私はコンサルタントになることを決めていたこと、そして経営者として再起を図ると決めていました。今まで我流でやってきた自分の経営手法では抜け漏れ、間違いもあるだろうと考え、自分の経営手法を矯正し、スキルを上げる目的で通ったんです。なので私の場合は、その目的を果たせるだけの学びが得られたわけです。多分、経営の素人だったら消化してスキル化できなだろうなと思いました。
1人の経営者としてMBA・中小企業診断士の勉強で学んだ内容を振り返ると「これじゃ経営のスキルが即上がるってわけじゃないな」というのが正直な感想です。
MBA・中小企業診断士も経営の知識・情報はたくさん得られます。しかし、「スキルが身に付く場所じゃない」というのが私の結論でした。
では、経営者としてのスキルを体得する方法は?
方法論としては、前述のリストにある、7(専門家)+3(OJT)がべストです。
自分の会社で仕事をしながら、経営実務の中で専門家から学ぶ方法であれば、知識習得ではなく「スキル習得」になり得ます。
しかも、教える専門家が「元経営者」あるいは「現役経営者」など経営実務経験があり、経営者としての実績がある人が望ましいです。理論やテクニックに詳しいだけでなく、実際に経営者として苦労してきた経験がある人は経営者の気持ちが分かりますし、苦しみを知っています。そういう人であれば、指導を受ける経営者の方の状況を直ぐに理解し、具体的で適切なアドバイスが可能です。
しかし、こんな人、そうそういません。実は。。。私は、その稀な存在だったりします。
私は今までの経営者経験を活かし、経営スキルを身に付けることができず困っている「経営者、経営者初心者、後継者の方」をトレーニングして”一人前の経営者”になる支援をしています。
ここから先は、スイマセン、、、宣伝になっちゃうのでご容赦ください。ご興味をお持ちの方は読み進めてください。以下、私が提供しているプログラムをご紹介します。
ランナーズ式:経営者育成プログラムが有効な3つの理由
1:情報・知識の詰込みではなく、スキルを学ぶ
経営実務における技能(=スキル)を身に付けるためには、仕組を学び、使い方、そしてどのような場面で、そのスキルを活用するのかを学ぶ必要があります。弊社のプログラムでは、受講者様がリアルに直面している経営課題や困りごとを解決する場面で、覚えて頂くスキルを実際に活用するハンズオン・トレーニングを提供します。
経営塾・講習会などでは、事例学習が豊富に用意されていますが、あくまでも事例学習です。スキルを獲得するためには、ご自身が実際に抱えている問題を解決させることが最も効果的な体験であり学びの機会となります。実在するご自身の問題が解決されることでスキルの定着も早まります。
2:あなたに必要なスキルを選別し効率よく学ぶ
弊社の学習プログラムでは、学習を始める前に行われるアセスメントにて受講者様のスキル習得状況を診断し可視化する独自のプロセスがあります。経営に携わっている方であれば、誰でも1つ2つはスキルを持っているものです。
アセスメントでは、既に取得されているスキルを把握し、更に受講者様からのヒアリングによって習得すべき残りのスキルについて洗い出していきます。経営者に求められるスキルを全網羅的に学ぶのではなく、受講者様の実務を考慮して必要となる経営スキルを優先的且つ集中的にトレーニングを行うことにより、時間を浪費することなく効率的に必要なスキルを学んで頂く事が可能となります。
3:私と反復練習を行うことでスキルを定着させる
財務分析などの数値に関するスキルに関しては、苦手意識を持たれる方が大勢おられます。私も苦手意識がかなりありましたが、何度も何度も分析を行ったり、経営計画を策定したりを繰り返すことによって財務のスキルを身に付けて行きました。例えば、学習プログラムで財務スキルを学ぶ場合、自社の分析だけでなく同業他社や競合他社の情報を用いて同じような分析を何回も繰り返します。自社の分析であっても年度を変えたり、事業分野を変えたりして反復練習を実施します。
また、対人スキルであれば、ターゲットとなるスキルを何度も使うように私から受講者様へ宿題を出します。例えば、社員との個人面談では何度も同じような聞き取りを行い、社員それぞれの気持ちに寄り添いながらフィードバックを繰り返す練習を行う事によりスキルを身に付けていきます。
漢字や英単語の練習のように、単純作業を繰り返すわけではないので飽きることなく反復練習を行っていただく事が可能です。
この繰り返し訓練によってスキルが着実に身に付いて行くようになっていきます。
プログラム概要:経営者のための実践経営スキルマスター
(プログラム概要)
本プログラムでは、経営者を目指す方、経営初心者、経営者の力量を上げたいという経営中級者の方にお勧めです。
月2回のペースでリモートによるマンツーマン講義を行い180日間で経営者に必要となるスキルを学んでいただきます。トレーニングを開始するに当たり、受講者様が既に獲得されているスキル、未習得のスキルを可視化し、会社の経営状況と今後の方向性を考慮しながら学習するターゲットスキルを厳選し、個別指導によってターゲットスキルの獲得を目指していきます。つまり、受講者様がこれから経営なさる企業のトップとして必要となるスキルをオーダーメイドで学んで頂く手法となります。
プログラムは2つのパートで構成されており、プログラム前半では経営者としての自分軸、対人関係スキル、会社の状態を把握する分析手法、会計基礎知識、仮説構築・検証など経営者にとって不可欠な基礎スキルを学びます。この基礎スキルを獲得することにより、それまで自信が持てず不安を感じていた状態から前向きな気持ちに切り替わり、仕事への意欲も湧いてくるように変わっていきます。
続いてプログラム後半では、社長交代までに学んでおくべき事、自社の業種・業態・経営状況を考慮し、次期社長として必要なスキルを伴走型でトレーニングしてきます。
次期社長として会社の将来像に思いを巡らせ、経営の設計図となる経営計画を策定するまでを学んでいきます。このワークを行う事により社長交代を迎えるまでには、経営者に必要なスキルが身に着くと共に、会社の状況を正確に把握し、次の一手をいくつか保有した状態になります。そのため心理的にも落ち着いた状態で社長交代を迎えることができます。
詳しい情報をお知りになりたい方は、以下のホームページをご覧ください。
以上、ランナーズ関根でした。
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