商売抜きで付合いできる人、どのくらいいるだろうか。変な話ですが、私の場合、社長になってからは会社の部下とも損得勘定抜きで話し合っているような感じがしていました。今回は、人との関わりについてのお話。
【お知らせ】
私が登壇し事業承継の体験談をお話させて頂きましたセミナーのアーカイブ映像が公開されました。大変な好評を頂いたセミナーです。事業承継に係る方は、お時間ございます時にご覧ください。
私の基調講演(約1時間):https://youtu.be/ByoTcpBqZc0?t=347
アトツギ経営者とのQ&Aセッション(約30分):https://youtu.be/ByoTcpBqZc0?t=4985
人は支えられて生きている
社会に出て外資系企業で働くようになり20代から30代前半を過ごしていましたが、
当時は自分に変な自信もあり、人の付き合いは「どれだけ利用できる相手か?」という視点で選別していた事はあったと思います。嫌な奴だなと、今でも当時の自分自身の事を思います。
しかし、その後、人生における大きな危機に直面し、自分の力ではどうにもならない経験をします。私の場合、そのような経験を経なければ本当の意味での「人への感謝」というものを心で感じれなかったのだと思います。
自分が痛い目に遭って初めて、私は人に支えられているありがたみ、ある種の安心感などを感じるようになり、少しづつ他人に自分の弱みを見せたり、遠慮なく助けを求めるようになりました。
去年、今年も結構な危機に直面していた私ですが、そんな時も学生時代の友人が気にかけてくれてコロナ禍にも関わらず私に逢いに来てくれたりしました。また普段あまりやりとりのない方でも、私の危機を聞きつけて連絡をくださる方もいました。
「人脈」という言葉を聞きますと、何となく商売の香りがしてしまうのですが、人生の生きるためのエッセンスである「人との絆」というのは、損得抜きにして大切にすべきことと改めて感じます。
アトツギは、どうしても仕事を中心に若いころは生き急ぎます。
でも、周囲はそこまでの急激な成果を期待していない。
もっと、地に足を着けて経営に当たってもいいのではないだろうか?
そんなことを今は思います。
なぜランナーズという会社を始めたのか?
事業承継の過程で、自分自身が苦しんだ経験があるため、事業承継に直面するアトツギの皆さんが円滑に事業承継できるように、私と同じような苦しみを味合わないようにと考え、事業を始めました。
もう一つの目的として、人生の楽しみを伝えたいという側面もあります。
アトツギ経営者というのは、家を守る事で精一杯になっている。一方で、お金はそこそこ持っているので「贅沢」という楽しみは手に入れることができるかもしれない。
しかし、人生を長期的な尺度で観た時、長い時間の中で自分と一緒に何かを楽しんだり、支えあう人達と過ごす時間や機会がとても価値あるもという事も伝えていきたいと思っています。
人にはそれぞれ価値観があることは分かっていますが、私自身もそうでしたが仕事以外の人生の豊かな時間を知ると生き方や考え方が変わります。経営判断を下すときも焦らず、大きな視点で物事を観たり考えたりするようになります。
こういうスキルを身に付けるには、実は仕事じゃなくて様々な人との接点、絆が重要なんではないかと思います。
ランナーズという会社、今は、アトツギ経営者向けのコーチング、メンター、コンサルティングを中心に動いていますが、ゆくゆくは経営者が幸せな人生を過ごせる支援もできればなとは思っています。サービス業のスタッフと同じで、経営する経営者自身が幸せな人生を歩んでいる事もビジネスを成長させる上で重要な要素なのではないかと思っています。
終わり
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