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執筆者の写真Takeshi Sekine

【社長になる不安、コレを何とかする方法】

 親族の会社を継いで社長になる人、組織の中から上り詰め社長になる人。社長までのルートは人それぞれですが、最初から自信満々で社長になれる人は多くないはずです。

私も父の会社を継ぐまで、リアルに不安で一杯でした。今日はそんなお話です。


社長になる不安


不安を引き起こす根本原因

 私が父の会社を継ぐまでに、会社は創業50年を迎えており、年商50億円代にまで成長していた。はじまりは、田舎のガス・水道工事店です。そんな会社が、いつの間にか年商50億を超え、社員も300名を超える規模に成長していました。



取締役のポジションにいる間は、そこまでの恐怖心はないのですが、いざ、社長になることが現実に見えてくると不安が出てくる。社長に就任したのは40代後半でした。年齢だけ考えれば、十分に社長業をこなせる年齢ではありますが、私には不安の方が多かったです。



振り返ると以下のようなことが頭の中に浮かんでいました。


  1. 自分に経営者が務まるだけの能力、経営センスが本当にあるんだろうか?

  2. 社員は新社長となる自分を受け入れ、協力してくれるだろうか?

  3. 業績を維持するだけでなく、成長軌道に乗せることはできるのだろうか?

  4. 借入金が多くあるが、果たして返済していけるだろうか?

  5. 親族の協力や理解を得られるだろうか?



5つ列記しましたが、私が本当に不安を感じていたのは、自分自身の力量でした。

表には出さず、どっちかというと自信満々の態度で過ごしていましたが、毎日、嫌な汗をかいていたのです。手のひらなんて、いつも、汗ばんでました。


こんな大きな会社の経営経験はない。経営者としての大きな成功体験もない。あるのは失敗した苦い経験だけ。本当に、これで俺に社長が務まるのだろうか???



 確かに、以前と比較すれば不採算事業の再建などの経験から、財務の知識は身に付いたし、原価管理のことも少しは分かるようになった。社員との付き合い方についても、若い頃よりは気の利いた言葉もかけれるようにはなっていましたが、先代社長と比べればひよっこ同然でした。


ここまで、いろいろ書きましたが、不安の原因というのは「能力不足」「経験不足」そして「実績がないこと」の3つかなと思います。


このうち、「経験、実績」は社長をやりながらでも大丈夫です。

しかし、経営能力だけは話は別です。もし、あなたが、これから社長就任を控えているとして、この経営能力に関して丸腰で社長になろうとしたら、ちょっと危ないかもしれません。



最低限のスキルは身に付けないと危ない。




まず身に付けるべきスキルは?

 

 会社の状況によると思いますが、少なくとも会社の状況を把握するために必要となるスキルは絶対に学ばなければなりません。例えば、数字を読めるかどうか? これは言うまでもなく必須となるスキルだと思います。この他にも、いろいろありますが、経営の能力は自力で直ぐに身に付くというものでもないので、以下に、スキルが不足している間、凌ぐコツをご紹介します。






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経営能力(スキル)を補うもの?



 何だと思います?


最初から、十分な経営能力を身につけて社長になっている人って、そうそういないと思います。私も、もちろん不十分な状態で社長になっています。でも、私が代表権を持っていた期間中に会社が危機に陥ることはなく、むしろ、業績は伸び続けました。



スキル不足を補ってくれたのは 「目配り・気配り」でした。




 社員の働く様子を観察する、製品・サービスの品質を観察する、お金の動きを観察する、重要な経営指標の動きを観察する、顧客の満足・不満足の声に耳を傾ける、経済状況の変化、競合他社の動きなどを観察する。

まとめると、ビジネスを俯瞰して観察するということになりますが、



これらは、すべて「目配り」です。この目配りというのは、書籍やセミナーじゃ教えてくれない重要なことです。自分の能力が不足している時、大事な事は変化を見逃さず、異常があれば誰かに助けてもらうとか、社員に注意喚起を促して大事にならないように防御するということです。


社長就任と同時に、アクセル全開で投資を行い、拡大路線に突っ走る経営者ってあまりいないですよね。大方の新社長は、状況を把握するためにも「守りの経営」を意識するはずです。


そして、もう一つ大事な事が「気配り」です。主には、社員・顧客に対する気配りですね。よく考えてください。社員や顧客から、「あの社長は、数字が読めないからダメな社長だ」とか、社長就任と同時に言われることはないですよね?

 

あるいは「あの社長は、技術がまるで分ってなくてダメだ」。。。なくはないですが、最初に苦言として言われる話ではないです。



文句を言われるとすれば、前述の「目配り・気配り」に関することだと思います。

お客様からの苦言があるとしたら「挨拶時のしぐさ、態度、話し方」こんな類の話ですよ。

社員からも同じように、ちょっとした仕草について文句を言われる事はあります。

「急に横柄になった」とか、「挨拶もろくにできない」とか、経営能力とは関係ないことを最初は観察されるものです。



私もやってきたことなんですが、自分の経営能力が上がるまでは、「目配り・気配り」にとにかく注意して、自分と接する人たちに「余計な悪印象を与えない」事です。


これ、すごく大事な話です。




 最初に悪い印象を持たれてしまうと、その後、仮に経営の実力が上がってきたとしても、不利になるんですよね。。。


なので、今、社長になることに不安を感じているのであれば、まずは「目配り・気配り」を徹底してください。これは日々、他人に対する関心がないとできないことです。アンテナの感度を上げることが大事です。



「目配り・気配り」忘れないでください。

すごく、大事な事です。


「目配り・気配り」含めて経営能力(スキル)を高めることに困っているなら、いつでも、ご相談ください。私は経験者なので、現実的で役立つアドバイスができると思います。




以上、ランナーズ関根でした。











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