自分もそうでしたが、若いうちは根拠なき自信があるものです。でも、そのまま年齢を重ねてしまうと、それはそれで苦労する事になるやもしれません。今回はそんなお話です。
限界を知ることは負けではない
限界と聞くと「諦め」「根性なし」みたいなイメージを抱かないわけではありませんが、概して前向きな言葉とは思えないですよね。
私もずっと「あきらめる事=限界を受け入れる」と思ってきました。
でも本当に自分の限界に到達した人は分かるはずです。「いやー、このまま続けたら本当に無理だな」と。このままでは終わる。
ここまでくると、限界を受け入れる事に後ろめたさを感じなくなります。
そして次にやってくるのは「なるようになるさ」という開き直りの境地。
アトツギの方は、どうしても頑張る。簡単に諦めない。
それは良い面でもあるが、一方では効率が悪かったり、仕事の質において実はマイナスだったりすることもあるのです。感覚的には皆さん分かっていることと思います。
社長がこだわるべき本質
後継者に限らず、経営者は結果を出してなんぼです。がんばる事をやるのが仕事ではなく、いかに効率よく高い成果を上げるかがミッションであり本質です。
そこを見誤らないでください。大変な姿を見せても、それは結果に結びつくとは限らない。
むしろ、自分は大将としてあくせく動き回るのではなく、高台から見渡し、組織が効率よく運営されるようにフォローすることが重要で自分の価値観や拘りを周囲に押し付けるような事はあんまりよくないんですよね。
なので、こだわるポイントは間違えないようにしたいところです。
自分も楽・周囲も楽、そして結果が出る方法
リーダーである自分は自信の限界を受け入れることで、自分がやるべきこと、メンバーに任せるべき事を適切に判断できるようになる。そして、メンバーに適した役割や権限を任せる事によってメンバーもやる気が引き出され、結果として組織として最高の結果を成し遂げるに至ります。
要約すると「トップは苦手な事、無理な事はやらず、全体最適を考えた仕事の配分を行い、メンバーと助け合い組織として結果を出す」という事になります。
時々見かけるのですが、責任感が強く、すごくまじめな社長さんで、何でも大変な事を自分で背負い込んでしまう。一見すると責任感が強く、部下想い。。。なんて見えますが、実際は会社にとって良いわけではないのです。
このパターンですと、社長の物理的キャパの限界=会社の限界となります。これでは決して社員も幸せにはなれません。部下に負荷をかけたくないという誤った優しが、組織を苦しめる事になる不幸、そして社長は常に忙しく疲れ切っている。
今回お話したように「自分の限界を知る」という事はとても重要なのです。
以上
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