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執筆者の写真Takeshi Sekine

新規事業か既存事業の深堀か?

アトツギの皆さんは、悩むところではないでしょうか?でも、その前にやって欲しい事があるんです。今回はそんなお話です。



これは会社の状況によって異なりますね。

ただ、これまで自分で事業を立ち上げたり、商売の経験がないアトツギの方であれば新規事業は焦らない方が良いかもしれません。


しかし、経営状況が厳しくカツカツの場合は新たな収入源を早急に確立せねばならない事もあります。そういう場合は、かなり厳しいですがやるしかない。もし、そのような状況ではないアトツギの方であれば、焦らない方が良いと思います。




リスク・コストを考えてみる

よく言われる話ですが、新規顧客開拓 VS 既存顧客の客単価アップ。どっちが良いのか?という話と似ています。皆さんご存意のように模範解としては既存顧客の客単価アップのほうがコストもかからず、リスクも低く、効率が良いというのが定説です。


新規事業と既存事業の深堀は、上記の例と関係は同じではないかと考えていました。そして私が社長になって選んだのは、既存事業の深堀でした。新規事業を同時にやらなかったので比較できませんが、業績の伸びを見れば正しかったのではないかと思います。社長就任時から引退するまでの間、売上 +117.4%、営業利益 +331%なので、かなり善戦しています。おそらく新規事業始めていたら、ここまでの業績改善は無理だったと思います。


新規事業は軌道に乗るまでに時間がかかります。現場にも大きな負担が掛かる。そもそも想定通りに需要があるかもわからず、経営者🔰にはリスクが高い。更に私の場合、既存事業の運営が非効率であることを事前に分かっていたので迷うことなく既存事業の深堀・合理化を選びました。





先代がいる間に...会社を変えるための統率力試験

最初に新規事業に取り組むなら、事業承継前に先代にお願いして試してみるというのが良いと思います。自分が全責任を負った後ですと失敗が許されません。ただし、何でも好きな事をやるのではなく本業とシナジーが確実に見込まれる事業を選んでください。


自分のやりたい事でもシナジーがない事業であれば、ただの我がままでしかありません

本物の経営者であれば、会社の事を考えて実のある投資となるように新しい事業を考えて取り組むでしょう。そのプロ意識と割り切りが出来ないと社長にはなれないです。


新規事業は道楽ではないので、ここは間違えないようにしたいところです。



社長になれば、いろんな改革をやっていく必要があります。その時には、ちゃんと社員が理解を示し社長であるあなたに協力してくれなければ実行できない。


本当にできるか?


これを試す上でも、社長就任前に新規事業、もしくは既存事業の深堀をアトツギであるあなたが主導してやってみる事がよいと思います。そうすることで、本当に社員がどこまで自分に協力してくれるのか明確に分かります。しかし、一人で新規事業を始めてしまうと統率力の試験にならないので必ず社員を巻きこんで実行してくださいね。


 結果は数字で表れてきます。ちゃんとできていれば、利益が出せる。統率力、人心掌握力がなければ運営すらままならなくなるでしょう。下手すれば退職者が出たり、あなた自身が追い込まれる立場になるかもしれない。社長を交代する前に、必ずこの試験はやった方が良いと思います。



 この試験をやって成果を出せたアトツギであれば、新規事業 or 既存事業の深堀か自社の状況、自分の経営者能に適った答えを出せると思います。



”社長になってから「新規事業 or 既存事業の深堀?」と悩むのではなく先に試しておこう”




これが、今回、私がお伝えしたかった事です。



終わり

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